日時:2019年10月14日(月)山頂ガスのち晴れ
参加者:橋詰、南場、会員外K
当初計画では、旧寒風山トンネル横から寒風山、笹ケ峰でしたが、参加者少数の為、歩いた事のない冠山から平家平に変更し出発しました。朝4時50分広島市を出発し、別子ラインの道筋、大永山トンネルを抜け、住友の森フォレスターハウス付近に8時に到着駐車しました。
コースタイム:駐車場出発(8:06)→フォレスターハウス(8:10)→林道へ上がる(8:32)→林道終点、冠山登山口(9:05)→ナスビ平(10:00)→一ノ谷越(11:33)→冠山、昼食(12:16)→平家平(13:26)→中七番分岐(13:59)→フォレスターハウス(15:21)
新分県登山ガイド改訂版愛媛県の山を参考に計画を立てました。フォレスターハウスから一ノ谷越間は、フォレスターハウス裏手の沢筋の道は崩落し通れないという情報が有りましたが、林道を歩けば行ける様に、ガイド本もなっていました。林道へ上がるのも少し考えさせられましたが、林道を歩き終点からは山道に入り、ナスビ平までは順調に進みました。ナスビ平は別子銅山へ運ぶ木炭の集積地跡で屋敷が有ったとの事で、沢を挟んで左右に石垣など遺構が残り、想像以上に広く、一ノ谷越に向かう道が見当たりません。微かな人の踏み跡か獣の踏み跡か、何となく感じる気もします。赤テープは一切なく、色々考えました。最後は意見を合わせて、地図、コンパス、GPSを使い、見えない一ノ谷越に方向を定め歩きました。高い所に上がると人工的な石組みや踏み跡が所々現れましたが、その間、涸れ沢を2つは渡ったと思います。ナスビ平を抜けた後も、細く濡れた悪い部分やフィックスロープが張られた危ない沢を3つくらい通り、その先では上部から崖崩れで道も崩落していました。それらを通過しながら一ノ谷越に到着しました。それが上記のコースタイムで1時間33分費やした理由です。ナスビ平は広く、見晴し効かず、携帯電話の電波は届かない所です。また迷う可能性の有る所だとも思います。更に、そこから先は誰もが無事に通れる道ではないというのが私達の感想です。
しかしナスビ平は、カタクリの花が咲く場所でも有り、それらを踏まない様にロープが張られていました。またガイド本にはキレンゲショウマも咲くように書かれています。ナスビ平は、そんな所でした。ナスビ平で引き返すのなら大丈夫だとも思います。
一ノ谷越で稜線に出ました。冠山へ歩く笹道の笹丈は腰上辺りまで有りましたが、冠山の木々も紅葉し、太陽の光で輝く笹は非常に綺麗な風景で、何処かで見た写真はここだったのかと何度も唸りました。平家平まで笹原は続き、足元見えず時折コースアウトしながらでも、軽快にズンズンと進んで行きます。平家平から中七番分岐までの尾根筋は笹は刈り取られ、先程までの事を思えば、平穏な下りでした。中七番分岐からの下りは日陰で暑くはなく、大きなブナ等の広葉樹の森になりました。上りに使えば、ちょっとしんどいのではないでしょうか。ここから上り、ちち山へ行き、復路ちち山分れで大永山トンネルへ下りてきた登山者に、フォレスターハウス下の駐車場で会いましたが、いつか自分も今日とは反対方向に歩いてみたいと思います。
記録 南場